:久しぶりの温泉感想記事になる温泉は静岡県の修善寺温泉です。
:前回の祖谷から随分と間が空いたじゃない。なにしてたのさ?
:別に。温泉ソムリエになる以外はなにもしていない。会社がうまく連休をくれなかったんだ。特に最近は景気も悪いからな。
:それは、コロナの所為?
:いや、あまり関係ないだろう。とにかく温泉の感想に行くぞ。まず、泊まった宿はここです。静岡は伊豆の「湯めぐりの宿 修善寺温泉 桂川」。
なんでも2019年の11月に新規改装してグランドオープンしたら途端に営業中止を言い渡された受難のホテルだ。それが今年の1月にやっと再営業できるようになったらしい。
:あんまり有名な温泉じゃないね。やっぱりGWはメジャーどころはほとんど押さえられていたかな。
:それもあるが、GWは最終的な目的地である岩手の花巻温泉に行くための足掛かり宿泊施設が欲しかったからな。距離的にちょうどよかった。しかし、このコロナ禍の中、旅館も色々あるみたいでな、GWちょっと前にここから電話がかかってきた。なんでも「関東三県か東海三県の方のみ宿泊可」とかいうコースに申し込んでしまったらしい。私は和歌山在住だから当てはまらず、どうしたものかと相談されたんだ。
:キャンセルしろって言われちゃったの・・・?
:いや、なんとかそれはなかった。別のコースを探してそこにねじ込んでもらえたようだ。それでは宿泊施設の紹介に行こうじゃないか。宿の内装はこんな感じ。
:洋室を無理やり和風にしてある感じだね。
:確かに私もそういう印象を持った。では温泉の説明に行こう。まず、この「桂川」は3つの建物に分かれていて、それぞれの地下階に温泉がある。さらに七つの貸切風呂を持っている。さらに書くと、この修善寺温泉も「美人の湯」だ。
:前になんか炭酸水素塩の温泉だとそうだとか書いてたね。
:いや、あれは誤った情報だった。温泉ソムリエの認定講座で正確な条件を教えてもらったぞ。「美人の湯」とは、炭酸水素塩泉、硫酸塩泉、硫黄泉、もしくはアルカリ性泉、のどれかにあてはまることだ。日本でそう謳っている温泉は圧倒的に炭酸水素塩泉が多いだけだ。修善寺温泉はアルカリ性単純温泉、と定義され、美人の湯となるわけだ。ちなみに源泉温度は60.1℃とかなり高めだから、加水していたとのことだ。
:わ、なんか新しい顔絵を持ち出してきて説明し始めた。
:少しくらい温泉解説者らしい顔になってもいいじゃないか。あとは、追加料金なしで貸し切り温泉がコースに含まれていたから夕食の前に頂いてきた。
:おお、どちらかというと家族向けじゃなく一人向けだね。この檜風呂を独占できたのは大満足だったでしょ?
:まあな、湯温も私好みの熱い湯だったし、風呂上がりのビールが旨かったぞ。
:「温泉にはカテキンを多く含む緑茶がベスト」なんて温泉家元の先生から言われたのにやっぱりビールを呑んだんだね。
:こればかりは人生最高の瞬間なんだ。好きに味わわせてくれ。さて、夕食の紹介に行きたいところだが、悲しいことにここの旅館はビュッフェだったんだ。
前菜だけは席に用意してくれていました。
あまりに味気なくて、活鮑の蒸しを追加で頼みました。頼んだ時点では、これから食べられるとも知らず元気に生きていました。
これに火を通して食べごろになったらパクリ。
:のみずさんって活け造りとか平気なタイプなんだね。「可哀想」とか言って食べられない人もいるみたいだけど。
:せっかく旅行記ブログを書いているのに美味しく味わった思い出を楽しく書き記さないのももったいないじゃないか。
せっかくこうしておいしいものを食べているんだから。
:食事の時の酒は珍しくワインにしたんだね。いつもみたいに日本酒にしなかったの?
:修善寺は伊豆とはいえ、海鮮を味わいまくったわけではないからな。それに、ソムリエになって初の温泉だったからワインにしてみたくなったんだ。
それにしてもビュッフェスタイルのコロナ対策はやや過剰気味だったな。レストランに入る前に手を消毒させられて、ビニール手袋を付けさせられて、食事にもすべてラップかプラの蓋がしてあって・・・。
:今年やっとオープンできたんだから、間違ってもクラスターなんか起こしたくなかったんじゃないの。
:そういえばさすがにコロナ対策だらけのビュッフェに疲れたからその夜は足つぼマッサージを受けてきたぞ。
:へえ、土砂降りの中運転したのもあってさしもののみずさんも参ってたんだね。
:ああ、疲れていた。そして、なぜかホテルの中で夜泣きそばがサービスでついていたから、タダだし食べてきた。正直夕食は腹いっぱい食べられなかったからな。
:安っぽく見える・・・って言ったら怒る?
:いいや、ホントに安っぽかったからな。それでも、あの神経質になりまくって食べたビュッフェより美味かった。これは本音だ。
:あのビュッフェはさすがにみんな我慢の限界だったのか、かなりラーメン屋に人が来ていたぞ。いくらなんでも少しは落ち着いて食事しないと腹は膨れても心が病んでしまうんだ。
:はいはい、僕もそろそろ病みそうだよ。さて、次はどこに行ったの?
:栃木の鬼怒川温泉だ。ここもかなり楽しみにしていた温泉だ。しかし、東京に近づく分、怖くもあったな。
では、そろそろ締めよう。
:コメントなんか一度も貰ったことがないブログだけどさ。お怒りのコメントが来ないといいね。それでは、読んでくださった方がいらっしゃったら・・・。
:ありがとうございました!