:今回は群馬県の霧積温泉に旅行してきた旅行記です。
:しょっぱなから元気ないね。
:まずは霧積温泉について紹介しておきましょう。群馬県の山奥も山奥、一応安中市にあるのですが、車がすれ違えないような危なっかしい狭い山道を進んでいってさらに旅館からの送迎車で10分ほど送ってもらわないとたどり着けない場所にあります。
:のみずさん龍神とか山奥の温泉は慣れっこじゃない。そんなに田舎にあったの?
:日本三大秘境に選ばれてないのが不思議なくらいの秘湯だ。正直、一度入ったら二度と行きたくない場所だな。
:のみずさんにしては随分辛口だね。基本どこでも褒めるのにさ。
:まずは泊まった温泉旅館を紹介しましょう。ここです。「霧積温泉 金湯館(きんとうかん)」。というか、霧積温泉にはこの宿一軒しかありません。
なぜこの宿しかないかというと他の宿はみんな大雨が降った時の洪水で流されてしまったそうです。
まあ温泉はよかったですし、食事も美味しかったですし、温泉で「群馬の温泉を夏休みかけて回っている」という温泉マニアなお兄さんと話せたり、いい思いはできたのですが・・・。
:理想的な温泉旅だったように聞こえるんだけど?
:まず部屋の紹介です。
なんと冷房なし(というか山奥すぎて暑くありませんでした)。バス、トイレなし。部屋に鍵がかからないという不用心ぷり。正直、落ち着いて過ごせませんでした。
こんな貼り紙があったり。実際に出くわすことはなかったですが。
この通り全室障子だけで鍵がありませんでした。せめて鍵付き金庫があれば少しは安心だったんですがそれもありませんでした。
:さすがにオープンすぎるね。肝心の温泉はどうだったのさ?
:それについてはこちらを見てほしい。
:カルシウム-硫酸塩泉、ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉、pH7.6、蒸発残留物3.311%。やや緑がかった色がついており、一応美人の湯でもある。ちなみに38.9℃のまま加温せずに提供しているのでぬる湯になります。長湯しないとぬくもれません。
:さすがにちょっと泉温が低いね。
:運よく話をしてくれる一人のお兄さんが湯船に浸かっていたので色々話をした。万座、草津、伊香保など、今年の夏で群馬の温泉をのんびり車で回っているんだそうだ。おかげで長湯できたぞ。
:しかし温泉にシャワーがなくてな。水道だけで体も頭も洗いづらいことこの上なかった。風呂上がりのビールも自販機のボタンが壊れかけていたり、設備面はマイナスだらけな旅館だったな。田舎だからしかたないが。なにせこんなものがまだ現役で動いているような旅館だったしな。
:わ! ダイヤル式の黒電話! スマホ以外の電話ですら会社でしか見ないものね。もちろんプッシュフォンで。
:気分はタイムスリップだったぞ。それくらい古い建物だった。
:食事は美味しかったってさっき書いてたじゃない。帳消しにできるほどではなかったの?
:まず夕食だが、部屋食で天ぷらメインの食事だった。
まあ山菜メインの天ぷらは美味しかったし満腹になった。
あとは、そのままな名前の地酒を頂いたり・・・。
久しぶりに、骨酒(こつざけ)を呑んだ。まさか人生で二度呑むことになるとは思わなかったです。
:前呑んだ時も群馬だったよね。群馬の特産なのかな?
:どうやらそうらしい。ご飯も味噌汁も最初から出てきて天ぷらを食べている間に覚めてしまったが。
ちなみに奥に見える焼き魚は鮎です。基本的に山の幸でした。
:なお、箸袋に非常にノスタルジックなことが書いてありました。
:ワンピースのルフィが見たら怒りそうなことが書いてあるね。
:さて、部屋にかからないので落ち着かないまま眠りについたわけですが、やはり不安だったのか0時くらいに目が覚めてしまいました。うかつに湯船に浸かりに行くと湯冷めしそうだったので6時くらいまで銀河英雄伝説を読みながら時間を潰してました。
:スマホでもいじってればよかったのに。
:それがこの宿、スマホの電波が入らなかったんだ。ド田舎すぎる。
:うわあ、それもマイナスだね。
:時間を潰して、日が差してきたころに朝風呂に行きました。
:やっぱり長湯してぬくもったの?
:ああ、寒かったからな。
:朝食も部屋食で総じて食事には満足いく宿でした。
:悪いところばっかりな宿じゃなくてよかったじゃない。
:まあな、しかし再訪する気も他人に勧める気も全くしないのは事実だ。
:あとは三重の湯の山を残すのみだね。
:湯の山のホテルでは心機一転いい思いができたぞ。では、最後まで読んでくださった方がいらっしゃったら・・・、
:ありがとうございました!