温泉ソムリエのいつもいい湯芽見ていたい

温泉旅の思い出とか自宅のベランダでの園芸の記録ブログです。ヘッダ画像は黄ラナンキュラスとベロニカジョージアブルーです

静岡県 西伊豆戸田温泉 旅行記

:今回は西伊豆にある戸田温泉という温泉に行ってきた旅行記です。

 当初は同じ静岡県でも土肥温泉で宿を探していたのですが楽天トラベルでうまく予約できるところが見つからなかったので「伊豆ならどこでもいいか」と思って戸田温泉にしました。

:初めて聞いたよ、戸田温泉って。

:私も実際に行くために調べるまで戸田温泉なんて温泉があるのすら知らなかったぞ。静岡県で温泉というと熱海か下田がメジャーでしょうね。

:和歌山から車で行ったんでしょ? 遠かったんじゃない?

:それはもう遠いだけじゃなくて渋滞がひどくてな。なまじ天気が良くて11月にしては暖かっただけに皆3連休にお出かけしていた印象だ。渋滞を抜けたら玉突き事故が起こってまた渋滞して、の繰り返しだった。

:実は旅行の数日前に予約していた旅館から連絡があってな。「15時から16時の間に来られるならサンセットクルージングをご案内できますがいかがですか」というものだった。「多分渋滞して到着は17時を過ぎます」と断ったが。

:サンセットクルージング!? それはまたおしゃれな・・・。そんなサービスをやってるなんてどんな旅館だったの?

:では泊った旅館の紹介に行きましょう。ここです。「西伊豆 今宵」。

www.nishiizukoyoi.com

ちょっと高速のインターから遠い、沼津市という辺鄙なところにある旅館ですが、その割には建物もしっかりしていて綺麗ないい宿でした。

さきほども書きましたが早めにチェックインできれば戸田港の漁船を貸し切ってサンセットクルージングができるところが自慢の旅館です。

:そんなに夕焼けがきれいな場所なの?

:それについては旅館にこんなポスターが貼ってありました。

楽天トラベルで「夕日が見られる人気の旅館 第3位」だそうです。

:1位と2位が気になるね。まあのみずさんは温泉さえよければどんなサービスもどうでもよさそうだけど。

:そんなことはない。部屋がきれいかとか従業員の接客態度はどうかとか何より食事が美味しいかどうかとか温泉以外にも宿に求めるものはたくさんあるぞ。

ちなみに「今宵」さんの部屋はこんな感じです。

純和風の畳敷きの綺麗な部屋でした。

ちゃんと「温泉旅館のあのスペース」もありました。

館内の様子はこんな感じです。全体的に清潔でしっかりしたつくりの印象でした。

ちなみに泊ったのは本館で大浴場は別館にあります。

:なにそれ、浸かりに行きにくそう・・・。

:そんなことはない。5階に連絡通路があったし、どこからでも温泉が遠くて不便ということはなかったぞ。

:じゃあ温泉の話題になったところで戸田温泉の浸かり心地について教えてよ。長時間運転して疲れてたから気持ちよかったでしょ?

:えー、まず戸田温泉の源泉温度は51.9℃と高めです。かなり熱い温度で提供していました。pHは9.6のアルカリ性で美人の湯です。ほぼ無色無臭ですがナトリウム・カルシウムー硫酸塩泉。隠れた名湯です。

:よくわからないけど、入って気持ちよかったってことだね。

:それは当たり前のことじゃないか。そんな当たり前のことを書き綴ってもブログの意味がないから予備知識を書いてるんだ。仮にも温泉ソムリエなんだからな。

:温泉の効能ってたいていどこも同じようなこと書いてるもんね。

:そういえばここの宿の温泉には露天風呂があったぞ。露天風呂は久しぶりだったから満喫してきた。風呂からも夕焼けが見えるように外とマジックミラーで仕切ってあったり、よっぽど夕焼けの景色に自信があるようだったな。

 湯上りの一杯も最高だった。

アルコールの自販機はなかったからあらかじめ売店で買って冷凍庫で冷やしておいて風呂上がりに呑んだぞ。最高だった。

:ちなみにフロントには待ちスペースで16:30~18:00限定で冷えたワインを無料サービスで出してくれていたぞ。私は間に合いませんでしたが・・・。

:湯上りのビールの次の話題と言えば夕食だよね! 夕食はどうだった?

:さすが港があるだけあって海鮮が旨かったぞ。そこは期待していた通りだった。

まずはノンアルコールのざくろ食前酢。金箔入り。

器がハート型なのがおしゃれだったな。

海鮮メインの前菜。

:お酒は伊豆の地酒、あらばしりを頂きました。

やや辛口でしたが美味しい海鮮にはよく合ってクイクイと呑めました。

そして海鮮と言えば外せないのがお造り。

それぞれ、カンパチ、ノドクロ、ホタテでした。

:そういえば戸田というか沼津といえばタカアシガニ!と言われるほど、カニはここの名産なのですが、残念ながら旬の季節が冬なので泊まった時の夕食では出ませんでした。

他にも、料理は続きます。

里芋の煮物。温かくて美味しかったです。

魚の揚げ物。上に乗っているものはポップコーンみたいなものでこれも酒の肴にはぴったりでした。

そしてメインディッシュのふじのくにポークの蒸ししゃぶしゃぶ。

メインディッシュに手を付ける頃には新しい酒を注文していました。

焼酎橘サワー割り。この酒、戸田でしか味わえないそうです。

:他にも夕陽をイメージした赤いカクテルなど色々あったんですが、この2杯で締めのご飯とあいなってしまいました。

ご飯はご飯でワサビをすりおろしたり、普段味わえない食べ方ができました。

デザートは季節のフルーツとムース。

夕食は大変美味しく頂けたんですが、酒を吞み足りなかったのでまた売店で買って部屋でまだ吞みました。

地域限定三ケ日みかんのクラフト酎ハイです。

:本当にいい思いしたんだね。読者さん胸やけしてるんじゃない?

:たまごよまだそれは早いぞ。気持ちよく酔って寝てやたら早く目が覚めたから、朝風呂を頂いたあと部屋からもう一枚撮ったんだ。

夜は分からなかったが、海が見渡せるいい部屋をあてがってもらったと気が付いてな。

:それに朝ごはんも夕食に負けないくらい美味しかった。

特にこの茶わん蒸しなど絶品だった。そして、心の中で「キタ――(゚∀゚)――!!」となったのがこれです。

タカアシガニ入りのお味噌汁! 伊豆で、沼津でこれを食べずに帰れるかと思っていたらなんと朝食に出てきてくれました。

:やったね、のみずさん! で、そんなに言うほど美味しかったの?

:もうカニの出汁がたまらんほど染み出た最高の味噌汁だったぞ。これまでいろいろな海鮮を味わってきたが、やっぱりカニだな!

:で、またいつもみたいに朝ごはんいっぱい食べてお昼食べずに車飛ばしたんでしょ?

:おうともよ。1杯は卵かけご飯にしてデザートまでがっつり頂いたぞ。

:のみずさん、いつになく記事が長くなってるけど、そろそろ締めなくていいの? もう総評にでも行ってよ。

:そうだなあ、一言で言えば「伊豆は一泊二日では味わいつくせない!」だな。見どころも食いどころもありすぎてとても一日では楽しみ尽くせないと感じた。今度来ることがあったらもう少しゆっくりしたいな。

:いい意味でリベンジしたい温泉地が増えたね。

:そうだな。しかし直近で次の温泉旅行が控えています。

:たしか新潟の赤倉温泉だっけ。11月中だったよね。温泉ソムリエ発祥の地でいつか行ってみたいと思ってたんだよね。

:そうだ。ちょっと今回の伊豆が楽しすぎたのでハードル上がった感がありますが、11月末に赤倉温泉へ行ってきます。

:じゃあ最後まで読んでくださった方がいらっしゃったら・・・、

:ありがとうございました!