:今回は和歌山県の紀南にある湯の峰温泉に旅行してきた旅行記です。
:のみずさん、和歌山に住んでるくせに和歌山の温泉に行ってきたの?
:和歌山といっても広い。住んでいる人口が集中している和歌山市から山のほうに行くまでにはかなりの時間車を飛ばすことになる。なにせ高速が南の途中で途切れているからな。
:もっと昔は高速も電車もなくて「陸の孤島」って呼ばれてたんだよね。少しはましになったわけだ。
:それに和歌山の温泉でも湯の峰、川湯、わたらせ、と温泉むすめになっていないようなマイナーなところには元気な今のうちに行っておきたかったからな。2/24を有給にして4連休にしてその真ん中に行ってきたのだ。
:同僚が働いている間、のんびり温泉に浸かってたわけだ。いいご身分だったね。
:たまにはこういう日々もなければな。では泊った温泉旅館の紹介をしたいと思います。
ここです。「湯の峰温泉 湯の峰荘」。
行った日は残念ながら雨だったので旅館を正面から映した写真はありませんが、昭和の香りを残す情緒あふれるいい旅館でした。
:昭和の香りって、もう令和なんだから読者にはイメージが伝わらないんじゃ・・・。
:それはこれから画像で説明していこう。まずは部屋はこんな感じ。
ちゃんと「温泉旅館の”あのスペース”」もあった。
昭和の旅館のようだと思った一番の理由は、
ビールなどの酒の自販機が旅館になくて部屋の冷蔵庫の中に冷やして備え付けられていてチェックアウトのときに清算するやり方だった。まあ私は風呂上がりに冷えたビールが呑めればなんでもいいんだがな。ちなみに画像はすでに瓶のエビスビールを抜き取って吞んだ後です。
:缶のエビスビールが入ってるじゃない。
:それはもし旅館にビールが売っていなかった時のため道中のローソンで買って私が入れた物だ。チェックインは15:00からだったが14:00くらいに着いてしまってな、それでもチェックインしてしてくれたから風呂上りは2回もエビスビールを呑んだわけだ。
:じゃあビールの話はもういいからいい加減湯の峰温泉について説明してよ。
:待て、まずはこの旅館の廊下の様子だ。
:古めかしい感じだね。完全和風旅館だったんだ。これは温泉にも期待できるね♪
:うむ。まずは湯の峰温泉はこの上ない硫黄泉だ。浴場に入ったとたん硫黄の強い匂いがします。また熊野本宮に近いため湯の峰温泉郷自体が熊野本宮温泉郷という呼ばれ方もします。泉色は無色透明でpHも7.0と中性の温泉ですが、炭酸水素塩泉なので美人の湯でもあります。発見は1800年前と日本最古の温泉の一つです。湧き出し温度は90℃を超え、本物の温泉を味わいたい秘湯マニアにおすすめな温泉です。
:入り心地はよかった?
:それはもう言葉では言い表せないほど気持ちよかったぞ。日帰り温泉も15時までの間はやっているので温泉だけに浸かりたいという人にもお勧めできます。ちょっとアクセスが悪いですが・・・。私も着いてすぐ一回、瓶ビールを呑んでもう一回、朝早く目が覚めたのでもう一回と、3回も入ってしまいました。純粋に温泉としてのおすすめ度としては日本でも随一に入るのではないでしょうか。
:のみずさんがソムリエモードでそこまで言うとはよっぽど気持ちよかったんだね。じゃあ夕食の感想を聞かせてよ。
:よしよし。この宿は夕食も部屋食で味も最高だったぞ。まずは食前酒の梅酒の温泉割り。
前菜の秋刀魚の龍田揚げ、苺のムース、ワインらっきょ、カモの生ハム。
先付の手作り豆腐。
ここまでは風呂上がりに呑んでいた日本酒「八咫烏」で頂いた。
:メインディッシュが出てくる前から気合の入った料理だね。どれが一番おいしかった?
:実は手作り豆腐なんだ。ただの豆腐と侮ることなかれ。こしも風味も最高だった。
そして勝浦で水揚げされたという本日のお造り。
:おお、これはすごい。さすが和歌山。海鮮ではほかの県にも負けてないね。
:ところがこの宿が一番自慢したい料理は海鮮じゃないんだ。
:どういうこと?
:あまりおおっぴらには宣伝していない和歌山の隠れブランド牛、熊野牛のしゃぶしゃぶとミニステーキだ。
:おおっ、大体ブランド牛のメインディッシュといえば一種類の料理しか出てこないのに、二種類も出してくれたんだね!
:さらに子持ち鮎の塩焼き、わかめそうめん、ブイヤベースパイ、と料理は続き・・・、
極めつけに馬刺しまで出てきた。
:よくこれだけ食べられたね・・・。昼食抜いていったの?
:いいや、少し早めに吉野家で食べた。それでもこの旅館の夕食はコメ一粒も全部残さず美味しく食べられたぞ。
食事はごはんと青さ汁。このころにはもう酒も少し落ち着けて酎ハイにしていた。
そしてデザートは杏仁豆腐。これがまた満腹の腹に美味しかった。
:いいなあ、ボクも食べたい。
:君も一緒に味わっているようなものだろうが。一人二役なんだからこのブログ。
:こんだけ飲み食いしたらさぞよく寝れたでしょ?
:ああ、温泉のおかげで疲れもすっかり取れて6時30分にセットしておいた目覚ましより早く目を覚ましたぞ。あんなに気持ちよく寝れたのは温泉旅行でも久しぶりだったな。そして朝風呂を頂いていろはすで喉を潤した後マッサージチェアで朝食までのんびりした。
今時温泉旅館に卓球場があったぞ。どこまでも古風な旅館だった。
:のみずさん的には新しくなるより、こんな旅館に残っていってほしいんでしょ?
:そうだな。今回の旅行は本当に古き良き温泉旅館に巡り合えた。また行きたいな。それではそろそろ朝食の話題に行きましょう。
まずはオレンジジュース。
そしておんせんたまご、君だ。
:最近食べられることなかったのに・・・、ボクまた食べられたの・・・。
:そして温泉を使った温泉がゆに、漬物。
焼き魚に湯豆腐。理想的な温泉旅館の朝ごはんだった。どうやら料理にも温泉の湯を使っているのがこの旅館の料理の売りらしい。美味しいはずだ。
:総評としては、今回の温泉旅行は・・・?
:最高だった! 一か月に一回こんな思いができるならそれだけで生きていけると思えるほど最高の旅館だった!
:じゃあまた来ようね。いい思い出を残しておくためにこのブログも書いてるわけだしさ。次の予定は決まってるの?
:うむ、3月に伊豆の伊東温泉だ。君には「ゆるキャン△」の伊豆キャンのときになでしこちゃんたちが入りに行ってた温泉といえばわかりやすいだろうな。
:やったー! ゆるキャン△の聖地巡礼だ! 温泉むすめにもなってるよね。
:今回は長くなってしまったのでそろそろ締めようか。最後まで読んでくださった方がいらっしゃったら・・・、
:ありがとうございました!