温泉ソムリエのいつもいい湯芽見ていたい

温泉旅の思い出とか自宅のベランダでの園芸の記録ブログです。ヘッダ画像は黄ラナンキュラスとベロニカジョージアブルーです

和歌山県 太地温泉 旅行記

:今回は2024年2月の連休に紀南の太地町に行ってきた旅行記です。

:タイトルに堂々と「太地温泉」なんて書いてるのになんで温泉旅行記って言わないの?

:それが太地町の魅力は温泉以外のところにあってな、あまり温泉旅行という感じではなかったのです。

:うん、ボクも聞いたことないよ、そんな温泉地。

:では泊まった旅館を紹介したほうが早いので早速紹介しましょう。ここです。「いさなの宿 白鯨」。

その名の通り、鯨が売りの旅館です。太地町そのものの名物が鯨なのです。

あてがわれた部屋はこんな感じ。

純和風でした。海沿いの部屋で窓を開けたら太平洋が見えました。

:いい旅館っぽいじゃない。のみずさん的には温泉に満足できなかったの?

:それが、アルコールの自販機があるにはあったんだが、長く補充していないらしく全部売り切れだった。こんなこともあろうかと高速を下りたあたりのローソンでエビスビールを一缶買っておいてよかった。なんといっても和歌山はすさみの辺りで高速が途切れていて南のほうに本格的に行こうとすると下道になるのです。

:だからこそ秘湯がいっぱいあるんでしょ、和歌山には。太地はそんな秘湯のひとつじゃなかったの?

:ぶっちゃけてしまえば太地温泉の湧き出し温度は23.5℃で正確には温泉ではありません。鉱泉としてでた水を加熱して提供しています。

:無色透明でpH値は7.9です。だから一応美人の湯と言えなくもないですが、もう少し加熱して欲しい温度でした。おかげで長湯ができましたが。

:あんまり温泉目当てで行くところじゃないんだ。

:そうだな、太地町の本領は鯨料理にある。鯨を味わうついでにお湯にも浸かっておくか、って感じですね。

:じゃあ自慢の鯨料理を紹介してよ。久しぶりに食べたんでしょ?

:ああ、本当に久しぶりだった。いろんな料理に調理してくれて大満足だったぞ。まずは先付の南蛮漬けと胡麻和え。

右端は鯨のベーコンです。下あごから腹部の辺りの肉だそうです。

厳密には魚ではないですが、日本酒との相性最高だったので飲み比べをまず頼みました。

:どれも和歌山の地酒なんだね。また和歌山発掘できたじゃない。

:ああ、また和歌山のいいところを知ることができた。料理を続けます。

鯨の竜田揚げ。これもおいしかったです。

鯨のハリハリ鍋。赤身がメインでしたが、左のほうに薄くて白い肉があるのがわかりますでしょうか?

これ、実はさえずりと呼ばれる鯨の舌の肉なんです。希少部位なのでこの一枚切りでした。牛タンとはまた違う深みのある味わいでした。

:ほんとに鯨尽くしだったんだね。日本でもここまで鯨料理が食べられる町って珍しいんじゃない?

:ああ、珍しい! いい体験ができたぞ。さてあともう一品別料金で鯨以外の肉を食べたんだ。

ある哺乳類の肉のすき焼きなんだが、たまごよ、何の肉だと思う?

:そういう言い方するってことは鯨じゃないんだよね? なに?

:ずばり言おう、イルカだ。

:イルカ!? あの水族館とかでショーやってるイルカ?

:うむ、あのイルカだ。見た目は牛肉のようだが、これまで食べたどの動物の肉とも違う味がした。私が食べたことがある変わった肉といえば、熊、鹿、鯉くらいだがバリエーションが増えた。刺身とすき焼きがあったんだがすき焼きにした。

:美味しかったの?

:うまいかまずいかで言えばどちらとも付かない不思議な味だった。ぜいたくを言えばせっかくのすき焼きだったのでとき卵につけて食べたかったかな。次に行く機会があれば刺身で生のイルカ肉を食べてみたいと思っている。

:さておき、ここまで食べたら酒も進んで飲み比べをもう1セット頼んでしまい、ぐでんぐでんに酔ってしまった。

この中では真ん中の車坂が美味しかったかな。

:そんなわけで夕食を終えたら早々に寝付いてしまいました。深夜に目が覚めてもう寝れなかったので大浴場が開く6時までは漫画コーナーで時間を潰していました。

なんとワンピースが最新刊まで全巻揃っていました。今アニメで最初から見返しているのでジャンプで読んでよく覚えていなかった空島編あたりをまるっと読みふけりました。

:神エネルとの決着とか全然覚えてなかったんだよね、なぜか。

:4時くらいになったら旅館の人が起きてきて「5時半くらいには大浴場に入れるようにしておく」と言ってくれたので、5時半になったら大浴場独占でゆっくりしました。いい朝でした。やはり冬の朝風呂はいいものです。

:朝ごはんもまた鯨料理だったの?

:いや、チェックインのときに「鯖か鮭の焼き魚か干物を選んでください」と言われたので鮭の焼き魚にした。

鮭の焼き魚も旨かったし温泉旅館の朝食としては多すぎず少なすぎず美味しくいただけました。

:なんだかんだ言って温泉にも食事にも満足がいく旅になったんだね。

:ああ、車で3時間ちょっとと近いし再訪したい場所の一つになったな。

:次はGWまで温泉旅行はおあずけなんだっけ。

:うむ。そのGWも休みが繋げられず一泊二日を二回行くことにした。まずは四月末のこんぴら温泉だ。日帰りで湯に浸かったことはあるが泊まったことはなかったのでリベンジだな。

:ちょっと間が空くけど、楽しみだね。では、今回も最後まで読んでくださった方がいらっしゃったら・・・

:ありがとうございました!