:今回は今年の七月に行ってきた和歌山の白浜温泉の旅行記です。白浜には2回ほど行ったことがあるのですが、本格的に旅行したのはこれが初めてになります。
:和歌山在住で温泉好きののみずさんがすぐ近くにある温泉にそんなに行ったことないなんて意外だね。
:旅行とは非日常を味わうものだ。だからせっかく行くなら遠くに行かないと意味がない。
:それはともかく、白浜温泉の感想を聞かせてよ。かの「ババンババンバン」でも歌われるほど有名な温泉なんでしょ。
:では、まず白浜温泉を紹介しておきましょう。車で行くなら大阪からは阪和道を南に2時間半ほど飛ばせば辿り着ける、夏は海水浴、キャンプなどと一緒に楽しめる温泉です。産まれてもあまり話題にならないパンダの赤ちゃんがよく産まれるアドベンチャーワールドという動物園もここにあります。
:和歌山はアクセスが悪いからあんまり見に行こうって人もいないんだよね。
:今回に限っては阪和道の白浜方面が事故で通行止めになっていた。つまりそれだけ白浜に行こうとしていた人が多かったということだ。仕方ないので下道で4時間くらいかけて行ってきました。
:やっぱり和歌山が誇る一大観光地ではあるんだね。
:そうだな。泊まった旅館を紹介しておきましょう。ここです。
割とこじんまりした旅館でした。
:なんかあんまり旅館らしい建物じゃないね。
:うむ、部屋も和室じゃないし、大浴場も狭かった。
:二人向けのツインかあ。白浜にはもっといくらでも和室でお風呂も豪勢な宿があったんじゃないの?
:値段がお手頃だったんだ! それに温泉はよかったぞ。まずはこれを見るんだ。
正真正銘の白浜温泉に二食付きであの値段で泊まれるのはお得だった。泉質は無色透明と書いてあるが少し濁り湯な印象があったな。弱アルカリ性だから美人の湯でもある。
それに少し滑りそうになるほどぬるっとした印象もあった。さすがは日本三大古湯とされているだけあり、浸かり心地は抜群だったぞ。
:久しぶりに温泉に肩まで浸かって足を伸ばしてリラックスできた?
:ああ、GW以来の温泉だったしゆっくりできたよ。それでは夕食の感想に行きましょう。
この宿の名物は後ろに映っている鶏鍋です。あとはつみれが用意されていたり、たっぷりと鍋を味わえました。
和歌山が誇る地酒、「黒牛」。少し癖が強いので私みたいな癖が強めの日本酒が平気な人でないと呑みにくいと感じるかもしれません。
:のみずさんって和歌山の人なんだから和歌山の地酒なんて呑み慣れてるんじゃないの?
:私が呑み慣れてても、読者は存在すら知らないだろう。せっかく和歌山のいいところを紹介できるんだから、この機会に紹介させてくれ。
あとは日本酒に相性ぴったりなおつくりと、
なれ寿司が出てきました。久しぶりに食べましたがやっぱり白浜の海鮮は美味しかったです。
:やっぱり日本人なら海鮮を味わわないとね。さておき、鶏鍋はどうなったのさ?
:充分酔いが回った頃に鶏鍋が噴いたので頂いたぞ。
どこの鶏かはあえて訊かなかったが、これが最高に美味かった。流石宿が自慢にしているだけあった。
それにとどまらず、鍋の締めに雑炊かうどんか選ばせてくれた。満腹感を味わいたかったので雑炊にした。
ちょうどいいタイミングで運ばれてきた雑炊セット。
:これは鍋にこだわってる宿な証拠だね!
:鍋の食べ残しの野菜やキノコも余さず味わえる雑炊。鶏肉からから出た出汁がしみ込んだご飯も最高でした。
鍋が空っぽになるまで味わい尽くしました。
:さらにデザートはアドベンチャーワールドにちなんだパンダチョコアイスクリーム。
総じて食事にも温泉にも満足いく宿でした。
:それは何より。のみずさん、久しぶりの温泉旅行すごく楽しみにしてたもんね。これで期待外れだったら僕が愚痴を聞かされるから嫌なんだ。
:行きの通行止めでかなり出鼻をくじかれた感はあったがな。無事辿り着けてよかったよ。心身ともに満足したのか夜はぐっすり眠れたし、目覚ましをセットした時間より早く起きてしまった。せっかく朝風呂を楽しむために朝食の時間を遅くして貰ったのにな。
:それだけ朝風呂が楽しみだったんじゃない?
:たしかに朝風呂の方が熱く感じて気持ちよかったな。しかし今回の温泉旅行でも夕方のわずかな時間しか温泉を独占できなかった。やはり日本全体での旅行客数そのものはコロナ全盛期より回復傾向にあるようです。
:そしてその遅くしてもらったという朝ごはんは?
:まあ普通の旅館の朝ごはんだったな。
ただ、お腹が空いていたので朝から美味しく食べられてお櫃のご飯も全部残さず頂かせてもらいました。
生卵は卵かけご飯にしました。あと、昨日よく呑んだので味噌汁が美味しかったです。
箸置きまでパンダだったのがこの宿がアドベンチャーワールドの足掛かりになっていることを印象付けていました。私は白浜にもう一つ用事があったので温泉だけにしておきましたが。
:もう一つの用事?
:おみやげの紀州銘菓「かげろう」を買うために売り元の「福菱」本店に行くことだ。
朝ごはんを腹いっぱい頂いたので食べに行きませんがかげろうカフェと併設になっており、かげろうを使ったスイーツを味わいたい方は行ってみてもいいのではないでしょうか。
:そういえば、今和歌山を舞台にしたアニメ「サマータイムレンダ」が放映されてるよね。聖地巡礼のついでに来る人もいたりして。
:あのアニメはあくまで離島が舞台だからな。アニメに出てきた食べ物もせいぜい早なれ寿司と紀ノ川の桃くらいのものだし。白浜に寄る人はいないんじゃないか?
:そっか、それは残念。せっかくアニメで和歌山が盛り上がると思ったのに。
:地元なので普段より紹介することが多くて少し長くなりました。次は広島の宮浜を経由して別府に行って帰ってくる途中で岡山に寄るお盆の旅行記事の予定です。今回も最後まで読んでくださった方がいらっしゃったら・・・。
:ありがとうございました!