:今回は温泉ソムリエ発祥の地、新潟県赤倉温泉に行ってきた旅行記です。
:出だしからソムリエモードだね。
:何と言っても前々から行きたくて仕方がなかった温泉地だしな。ちなみに「温泉むすめ」の赤倉茅咲ちゃんも温泉ソムリエの資格を持っているという設定です。
:和歌山から新潟だとめちゃくちゃ遠かったんじゃない?
:それはもう、遠かった! 伊豆に行った時と同様、渋滞しては渋滞を抜けたら追い越し車線で玉突き事故でまた渋滞、の繰り返しでした。
事故らないことを最優先に行ったので休憩で寄った途中の恵那峡サービスエリアで志那そばを食べました。
11月の長野は寒かったので美味しかったです。あと、長野豆知識として長野ではラーメンを「志那そば」と言います。
:新潟に行ったんじゃなかったの?
:赤倉温泉がある妙高高原は長野の北の端を出てすぐのところにある。だから新潟はほとんど通らなかったんだ。それでは泊った宿の紹介に行きます。
ここです。旅館おかやま。
赤倉温泉の中でも源泉かけ流しの老舗旅館です。
:通された部屋はこんな感じの和室でした。
なお、「温泉旅館のあのスペース」の代わりにマッサージチェアがおいてありました。
内装も和風でした。
ちなみに通路がみな畳になっており部屋から素足で温泉まで行くことができました。
:肝心の温泉の入り心地を教えてよ。ボク楽しみだなあ。
:まず大量の湯の花が析出しており、それがぬるぬるしていて湯温も高く、最高に体にいい温泉だと感じました。
:前の記事でも書きましたが、「湯の花」とは温泉の不溶成分が析出したもので独特な硫黄臭を放ちます。カルシウム・ナトリウム・マグネシウムー硫化塩・炭酸水素塩泉と温泉で体にいい成分はすべて入っているような温泉です。泉温は50℃以上で私みたいな熱い湯好みの人にはたまらない温度です。
:期待していた気持ちよさだった?
:それはもう。湯上がりのビールも旨かったしな。温泉ソムリエとしては緑茶でカテキンを補給すべきだったのかもしれないが、温泉ソムリエの講師自ら「湯上りのビールが好き」と言っていたくらいなのでビールでよかったのだろう。さらにこんなものまで展示されていました。
:のみずさんも持ってる、温泉ソムリエタオルだあ。
:それでは夕食の話題に行きませう。この宿でよかったのは温泉だけではございません。
まずは前菜。
公魚の南蛮漬け、干し芋茎の炒め煮、高原花豆の甘煮、かきのもとのお浸し、鴨のロースト。
:山の幸海の幸がふんだんに使われているね。
:うむ、酒も美味かったぞ。まずは新潟の地酒「千代の光」を頂いた。
このとき、酒を持ってきてくれた仲居さんが私を息子と同年代だと思ったのか「お母さんがお酌してあげますよ」と言っていたのが印象に残ったな。私の母はとっくに若くして亡くなっているので複雑な気持ちになったが。
:まあまあ、心温まるエピソードじゃない。
:ちなみに「新潟はコメが美味しいから日本酒も美味しいですよね」と言ったら「水も美味しいんですよ」と返された。まったく郷土愛あふれた人たちだと感じたな。
さらに料理は続く。
白バイのうま煮。
秋鮭の西京焼き。
松茸の茶碗蒸し。秋だけに絶品だった。
メインディッシュの新潟牛の牛鍋。
このころには酒は新しくなっていた。
越の初鮎。これも新潟の地酒だ。
最後にご飯と味噌汁と漬物を頂いて・・・、
デザートでごちそうさまだ。このほかにも佐渡産ズワイガニや佐渡産カキフライなどがあったのだが画像を撮る前に食べてしまったらしい。新潟だけあって日本海の冬の味覚は味わい尽くせたぞ。
:いい思いしたね、のみずさん。
:あとは朝風呂に浸かって朝食でおしまいなのだが、朝風呂のあと緑茶が売り切れていたな。やっぱり温泉ソムリエの知識を皆活かしたかったのだろうか。
:朝食を食べて後は帰るだけだったの?
:それがそうでもない。朝起きて窓の外がこんな感じでな。
一面銀世界で、車が埋もれていることは明らかだった。とはいえ、朝食に行こう。
典型的な日本の和朝食だった。美味しく食べれたまではよかったんだが、雪に埋もれた車を掘り起こすのにかなり時間を取られました。
楽しくも苦しい旅でした。今度は冬場の新潟は避けようと思います。
:長野以来数年ぶりに雪かきをやったんだよね、のみずさん。
:二度とやりたくないな。終の棲家を今から考え中だが、雪国はなしだ。辛すぎる。
:なにはともあれ、赤倉温泉には満足できたので、こんかいのきじはこれにてしめさせてもらいたい
:来年は近場メインにするつもりなんだっけ?
:そうだ。次は2月。和歌山だぞ。
:それでは最後まで読んでくださった方がいらっしゃったら・・・、
:ありがとうございました!