温泉ソムリエのいつもいい湯芽見ていたい

温泉旅の思い出とか自宅のベランダでの園芸の記録ブログです。ヘッダ画像は黄ラナンキュラスとベロニカジョージアブルーです

群馬県 万座温泉 旅行記

:今回は群馬県が誇る、草津、伊香保に次ぐ名湯、万座温泉にシルバーウイーク前半に旅行してきた旅行記です。

:昨年の夏は行こうとして鹿沢温泉ってとこに行っちゃったんだよね。リベンジってわけだ。

:それが道が渋滞しまくっていてな。しかも万座に着いてからは山の中が真っ暗でホテルがまるで見つからなかった。それで結局到着したのは夕食直前の時間になってしまい、湯上りのビールが楽しめなかった。

:夕食の予約は当日までできないホテルだったけど、晩御飯は無事に食べられたの?

:それは問題なく予約できたぞ。洋風フランス料理のコース料理だ。おっと、まずはどこのホテルに泊まったのか紹介しておこうじゃないか。ここです。万座プリンスホテル。

www.princehotels.co.jp

万座温泉では一番大きなホテルで設備も充実していました。

:主にスキー客が帰りに温泉浸かって帰ろう、って泊っていくホテルだよね。万座といえばスキー場だもの。

:ゆるキャン△じゃないが、シーズンオフのほうが空いていてゆったりできるものだぞ。もっとも夏の万座プリンスホテルは非常に混んでいたがな。純粋に湯治に来ている人が多かった印象だ。

部屋の感じはこんな感じ。

さて、運転疲れも温泉でいやせないままフランス料理を味わったわけですが、そちらの感想から行こうと思います。

:温泉地に着いたらまず温泉に入ってビールを呑むのを生きがいにしてるのみずさんらしくない順番じゃない?

:仕方なかろう。着いた時はすでに夕食ぎりぎりで温泉に浸かっている時間がなかったんだ。

まずは食前酒に頼んだキール。

よく冷えていて吞みやすく、味もビールとはまた違う味わいで喉を潤せたぞ。

:食前酒ってやたらとおいしく感じるよね。

:ああ、食前酒はお代わりできないのが定番だが、ここのレストランはできた。ただ、よっぽど喉が渇いているように見えたのか、店員さんがお冷を持ってきてくれたのでキールは一杯にしておいたがな。

:さて、フランス料理といえばオードブルは?

:こちらの秋刀魚の燻製とキノコのデュクセル、やまと豚のリエットのセルクル仕立て、そして栗のポタージュだ。

:そして昼食抜きで車を飛ばしたのでおなかが空いていたからおかわり自由だったバゲットをいくつも食べた。バターとよく合い、美味しかったぞ。

:お代わり自由でよかったね。フランス料理っておいしいけど量が少ないからおなか一杯にならない印象なんだけど。

:次の料理にいこう。クロムツのポワレ、地元酒造の日本酒とリンゴのソースだった。

このあたりでワインを入れてもらいました。

種類はペイ・ドックのルージュにしました。辛口な口当たりだったので料理には合いましたが、吞みやすさとしてはやや玄人好みかもしれません。

:このワインを持ってきてもらったときに店員さんに自分が温泉ソムリエであることを話したんだよね。「ワインには詳しくないけど温泉にはあっちこっち行ってる」とか「食事が終わったら温泉を味わう」とか。

:いいだろう! 感じのいいレストランだったし、温泉を味わいに来たのは本当なんだから。たまごはほうっておいてメインディッシュに行きます。国産牛ロースのソテー、マルサラワインと八丁味噌のソース、北軽井沢産舞茸添え。

天にも昇るほどの美味しい味わいだったぞ。肉一枚一枚が意外にボリュームがあって腹も満たされた。これが食べられただけでもあの危ない山道を走った甲斐があったというものだ。

:よっぽど美味しかったんだね・・・。ボクも一口くらい食べたかったなあ。

:そしてデザートにいちじくのパウンドケーキ、ヌガーグラッセ添え。

手前の白いクリームみたいなのがヌガーグラッセ添えだ。これが特にうまかったな。

さらに食後にコーヒーか紅茶か選べたんだが、私は紅茶党なので紅茶にした。ミルクかレモンか聞かれたのでストレートにしてもらったぞ。

:のみずさんって「銀英伝」のヤン・ウェンリーが好きだから紅茶党なんだっけ?

:そうだ。あんまり人には言ったことはないがな。「健康と美容に食後に一杯の紅茶」。

:なんでイゼルローン要塞の機能を停止しようとしてるのさ。

:この食後の紅茶があまりにも美味しかったから帰り際に茶葉を訊いてみたら普通のリプトン紅茶だそうだ。よっぽど蒸らし時間などの調整が絶妙なのだろう。

:そろそろ温泉の話題に行ったら? 読者さんものみずさんの美食自慢だけを読みに来てるわけじゃないだろうしさ。

:それもそうだ。まず万座温泉について説明させていただきます。前にも書きましたが、日本の温泉で最も肌に優しい温泉です。

:そして、万座温泉は日本で一番高いところにある高山温泉です。硫酸塩温泉で湧きだし時は無色透明ですが、空気に触れることで乳白色へ変じます。そして大量の白い湯の花を析出し、強烈な硫黄臭を発します。

:ああ、あの「たまごのくさったようなにおい」って表現される匂いね。

:源泉温度は約80℃。なので加水して提供しています。どこの温泉にも言えることですが、神経痛、筋肉痛、冷え性、関節痛、などに治療効果を発揮します。残念ながら私が行ったときは曇っていましたが、天気がいいと露天風呂から夜は星が見えます。ちなみに露天風呂には「熊注意」の看板が出ているような秘境温泉です。

:浸かり心地はどうだった?

:これ以上ないほど「温泉に浸かっている」という気分を味わえたな。だからこそ着いてすぐに浸かって、湯上りのビールを味わえなかったのが悔やまれる。

やはり和歌山から群馬というのは一泊二日でいくのは無茶な距離らしい。

:前からずっと行きたかった温泉に行けたんだからいいじゃない。次の予定は決まってるの?

:年末の年越しに和倉温泉だ。ただ、間が空いてしまうからそれまでにどこかの温泉に行ったらまた記事にしたいと思います。

:のみずさんが温泉というものの良さに目覚めたのが和倉温泉なんじゃないの? また行くの?

:ああ、原点に立ち返りたくてな。仕事でいろいろあって自分が何のために生きているのか見つめ直したくなったんだ。

:また大きいこと言って・・・それじゃ今回も最後まで読んでくださった方がいらっしゃったら・・・

:ありがとうございました!