前回の記事の続きの野沢菜の間引きです。
まず間引きとは
土にある養分にも、撒いてあげられる水分にも照りつける日光にも限りがあるためそれらをよく育てたい芽だけに与えるべく早い段階で育ちの悪い芽を引き抜いてしまう。
それが間引きです。人間に対しても使われる用語でこれは実に恐い意味を持ちますが花はともかく、野菜は間引いた芽も「マビキナ」と言って食べられます。
一応最初に書いておくと一つのプランターに一杯種を蒔きまくると発芽しません。しかし、そこは発芽率が恐ろしく高い、強い生命力を持った野沢菜。
このほど左様に緑のじゅうたんさながらに発芽そのものはしてくれます。
向かって左のプランターの方が葉の育ちが悪いのは単に種の蒔き過ぎでしょう。日当たりや水やりでも差は出ますが、ここまで同じ日にほぼ同じ場所で同じ土に撒いてここまで葉に差が出るのは種を蒔く密度を間違えているとしか思えません。
間違いを正すためにもいざ間引こうではありませんか。
実際に間引いてみましょう(まずは種を蒔き過ぎたプランターから)
間引きと言っても一回目の要領は草むしりとほぼ同じです。
一度土に水を撒くと充分に土に根を下ろしていない芽が抜けやすくなるため、目で見て育ちが悪そうだったり、色の悪いものを手で引き抜きます。この時期ならさして力を入れなくても抜けます。
雑草の草むしりと違うのは、むしったものが食べられることです。
なお、目で見てあまりに枯れかけてしまっている葉は捨てましょう。食べられなくはないでしょうが自己責任で。
抜くと当然ながら土がついてきます。このついてくる土の処理が間引き菜と雑草の一番大きな違いです。
性格にもよりますけど、私は一回目の間引きで野沢菜は大体生えている芽の数を半分くらいにまで減らしてしまいます。
それくらい、野沢菜の種って発芽率が高いんです。これで“一次”間引きが終了です。
この“一次”“二次”っていうのは自分が勝手につけている間引きの段階の名前で、植えて1,2週間ですぐやるのを一次と呼んでいます。
さて、一つ目のプランターからの間引き菜はこんなもんです。
比較的まともに育っているプランターも間引き
上のふたつプランターが並んでる写真でも右隣の方は割とまともに育ってるように見えますけど、せいぜい育ってあの程度です。
間引きを行わないと今みたいにかいわれ大根みたいな太さのままです。
野沢菜にはちゃんと野沢菜になってもらうために容赦なく引き抜きます。
最終的に残したのはこれくらいです。
もっと間引いてもよかったんですが、1つ目のプランターで書いたように二次、三次と段階的に間引きは行います。
さて、二つのプランターから間引いた今回のマビキナの収穫量はこんなもんです。
土さえキレイに落とせば、このまま水を入れて火にかけて味噌でもコンソメでも好きな味付けをすれば充分な野菜スープになります。栄養価は高くなさそうですけど。
お勧めのお料理
さて、実際にここからマビキナを使った料理をして行きます。お料理をする記事を載せるのはこのブログでも初めででしょうか?
マビキナの使い道としてクックパッドとかで一番オススメされているのはおひたしです。たしかにちくわとかと一緒に醤油で味をつけておひたしにしてしまえば美味しいと思います。
ですが、今年の野沢菜は、台風やら色んな災害に遭って何度もベランダとキッチンを往復した上に、今秋は虫が多めなので確実に熱を通すためにバター炒めにしました。
ちなみに10月8日に追加で植えた鈴蘭の花は毒性が強く、その虫除けになります。そういう意図もあってベランダに仲間入りさせました。
鈴蘭を植えたときのことは記事を改めるとして、料理の方は、フライパンにバターを敷いてざく切りの玉ねぎをしんなりするまで炒めたら躊躇なくマビキナをドバーッといれて中火で炒めます。
最終的に出来上がったのは鶏肉やニラ、エリンギ、しいたけたまねぎキャベツと一緒に炒めたバター炒めです。
マビキナは真ん中あたりにニラと一緒に縮こまってしまっていますね。
味は、無難な野菜炒めなのでそこまでおかしな味にはなりません。
マビキナを料理に使うコツを一つだけ追加しておくとしたら、根っこに土が残っている菜が非常に多いので丁寧に取ってあげましょう。もしも食べてるときに「ジャリッ」と土を噛んだような感覚がしたら、それはそれで自分で育てた家庭菜園の味なんだ、くらいの図太さを持ちましょう。
次の記事は、うまく咲かなかったミリオンベルの失敗談というか、苗の処分という悲しい記事か、鈴蘭の植え付けになる予定です。
最後まで読んでくださってありがとうございました。